FTPプロトコルではファイル転送する際、以下の2つのモードが存在します: ASCII(テキスト)とバイナリです。
バイナリモードでは、ファイルの1バイト1バイトをそのまま転送します。
一方ASCIIモードではプレーンテキストのみのファイル転送について考慮されており、改行コードを転送先のシステムのものに変換しようとします。
Transmitのデフォルト設定では自動判別が選択されています。これは転送しようとしているファイルの拡張子からASCIIモードとバイナリモードを判別し、切り替えて転送するものです。例えば"html"ファイルの場合はASCIIモードで転送され、“png"ファイルの場合はバイナリモードで転送されます。
何らかの理由で必要な場合、自動判別モードを離れ手動でモードを選択することも可能です。
転送モードを変更するには:
- FTPサーバに接続します
- 転送 > モード を選択します
- ASCII(テキスト)かバイナリ を選択します
ここでの変更は以降のすべての転送に影響します。
自動判別が選択されている時、TransmitはASCIIファイル拡張子リストに登録されている項目以外のすべての項目をバイナリモードで転送します。
ASCIIファイル拡張子リストを編集するには:
- Transmit > 環境設定… を選択します
- 転送 を選択します
- 下部にある や を押し、ASCIIファイル拡張子リストに拡張子を編集します
トラブルシューティング
バイナリファイルが誤ってASCIIモードで転送されると破損の可能性があります。例えば、ASCIIモードで転送されたPNG画像は表示されなくなるでしょう。これらの形式のファイルは常にバイナリモードで転送されるべきです。
またASCIIテキストが誤ってバイナリモードで転送されると、転送元のシステムの改行コードがそのままになります。転送元と転送先とで同じシステムが利用されている場合は問題が生じませんが、異なるシステムの場合改行コードが破損し、非常に長い1行のファイルになる可能性があります。これらの形式のファイルは常にASCIIモードで転送されるべきです。
ASCIIモードとバイナリモードの切り替えはFTPプロトコルでのみ必要な操作です。SFTPを含む、他のプロトコルでは常にバイナリモードで転送されます。